横浜市港北区医師会 訪問看護ステーション
統括管理者 染谷京子(看護師)
すでに30年以上の蓄積を持つ訪問看護ステーション
ここは地域の福祉を支える訪問看護ステーションとしてすでに30年以上の歴史を持っています。もちろん新しいシステムも取り入れていきますが、大切にしているのは看護の本質、利用する皆さんへの真摯な姿勢です。皆さんが安心して在宅看護を受けられる、働く側も安心してサービスを提供できる、そんな環境づくりに心を砕いてきました。
私は看護学校で在宅看護を教えていたことがあり、実習ではさまざまな訪問看護ステーションを目にする機会がありました。まず地元の港北区医師会を母体とした団体なので地域医療についてさまざまな情報を共有でき、働き場所としても安定しています。もう1つの特徴は、働くスタッフの柔軟性とチームワークの良さです。

訪問看護ステーション・ケアマネジメントステーション・港北区在宅医療相談室・事務の全スタッフ
経験豊かなスタッフと一緒に助け合える
2023年8月現在 ステーションに所属するスタッフは常勤・非常勤を含めて18名です。この人数は他にないメリットを生み出しています。
スタッフは30歳から60歳までと年齢層が広いため、今子育てしながら働くスタッフが多いだけでなく、仕事と子育ての両立に理解がある人ばかりです。万が一子どもに関する急用ができてしまっても大丈夫、誰かがカバーできる体制があります。また、看護技術の向上や業務改善のための意見はみんなが出し合い、「チームとして前向きに進んでいこう」という共通の目的を持っています。単身で活動していても「一人ではない」という安心を感じられるのです。当ステーションであれば、看護の楽しさを実感できるし、やりがいをもって仕事できると思います。
自分の技術を地域に還元できる仕事
特別なやりがいを感じるのは利用者のご家族から声をかけていただいたときかもしれません。「この看護師さんが一緒だから頑張れた」「いつも待っている」と頼りにしていただくと身が引き締まります。
これからは在宅医療の重要性が増し、きめ細かいサービスができる看護師が求められます。特に在宅看護は、経験がある人であればその技術を生かせるほか、直接利用者の方と交流して役に立っている実感を得られる仕事だと考えています。ブランクなどで技術に不安があっても新任教育ラダーを活用し、習得状況や進度を確認し支援します。現任の看護師には、在宅のクリニカルラダーを活用し訪問看護師として成長を促します。月2回は必ず全員が顔を合わせてカンファレンスを行い、みんなが一緒に学び、スキルを高められる場所です。