一般社団法人

横浜市港北区医師会

医師会について

ご挨拶

横浜市港北区医師会 会長 鈴木悦朗
(日横クリニック 院長)

港北区民の皆様。港北区医師会会長の鈴木悦朗(よしろう)です。地域医師会の役割は、区民の皆様の命と健康を守ることです。

 2020年から世界中で大流行し、それまでの市民の皆様の生活や仕事を一変させたといっても過言ではない「新型コロナウイルス感染症」も2023年5月より感染症法での分類が五類となり、もはやいつでもだれでもかかりうる感染症のひとつとして定着した感があります。この間横浜市港北区医師会ではドライブスルーPCR検査所の設置や、休日急患診療所、会員医療機関で発熱外来を行うことでコロナ難民を出さないように取り組んできました。また、重症化を予防するため、ワクチンの集団接種会場への出動医を編成したり、会員医療機関で個別接種を行うなどして区民の命と健康を守る活動を行ってきました。今回の新型コロナウイルス感染症は数多くの教訓を我々に残しました。今後新しい感染症が流行した場合は、この教訓を生かして医師会として迅速に対応していきます。

 感染症パンデミックと並んで対策が必要なのが、大地震のような大規模災害です。地震大国日本は、いつ大規模地震に見舞われてもおかしくありません。向こう30年間に横浜市で震度6弱以上の大地震が生じる確率は82%もあると言われています。港北区医師会では、災害拠点病院である横浜労災病院、災害時救急病院、歯科医師会、薬剤師会、Yナース(横浜市災害支援ナース)、港北区訪問看護ステーション連絡会、横浜市アマチュア無線非常通信協力会、警察署、消防署、区役所などと連携して災害対策に取り組んでいます。大規模災害時には、私たちも被災者になりますが、区民の皆様の命と健康を守る事が出来るように年間を通して訓練を行っています。

 その他にも、横浜市港北区医師会は横浜市内最大の370名余の会員および会員医療機関が、国、県、市、区の行政と連携し、「あなたのくらしの どこにも医師会」をスローガンに以下のようなさまざまな活動を日々おこなっています。(かっこ内は根拠法令)

 ・乳幼児検診実施医療機関の募集、広報(母子保健法)

 ・特定健診実施医療機関の募集、広報(高齢者の医療の確保に関する法律)

 ・区内各事業所での法定健診実施医療機関の募集、広報(労働安全衛生法等)

 ・区内公私立保育園・幼稚園への園医の募集、選定、推薦(児童福祉法等)

 ・区内市立小中学校への学校医の募集、選定、推薦(学校保健法等)

 ・区内各事業所への産業医の募集、選定、推薦(労働基準法等)

 ・介護認定審査会各部会審査担当医師の選定、推薦(介護保険法)

 ・国保連合会、社保支払基金への審査担当医師の選定、推薦(関連諸法令)

 ・横浜市基本健診、各種がん検診実施医療機関の募集、広報(横浜市がん撲滅対策条例等)

 ・港北区内9か所の地域ケアプラザ協力医の選定、推薦(横浜市地域ケアプラザ条例)

 2025年は、団塊の世代がすべて後期高齢者(75歳以上)になる年です。後期高齢者になると要介護の割合が急激に増加します。国は、2025年までに、地域包括ケアシステムを築いて、高齢になって重度な要介護状態になっても、住み慣れた地域で過ごせる環境を作ろうとしています。横浜市港北区医師会は、この地域包括ケアシステム構築に向けて医療と介護が連携して以下のような活動をおこなっています。

  1. 高齢者支援ネットワークの運営
  2. 認知症対応ガイド作成委員会の運営
  3. 事前指示書検討委員会の運営
  4. 糖尿病重症化予防委員会の運営

これらの事業の他に、横浜市港北区医師会に併設された港北医療センターでは、区民の皆様の健康で安心した生活のためのいろいろな事業をおこなっています。

横浜市港北区医師会は、会員、会員医療機関、医師会役職員一同が一丸となって、横浜市港北区民の皆さんの健康で安心な生活をあらゆる場面でサポートします。これからも医師会活動へのご理解ご協力をお願いいたします。

横浜市港北区医師会について

日本医師会は、1916年、北里柴三郎によって、日本の医師を会員とする公益法人としてスタートしました。その後、すべての都道府県、郡市区医師会が整備され、大病院から町のお医者さんにいたるまで、16万5千人の医師が加入しています。

現在、横浜市港北区医師会は、行政機関はもとより、近隣の地域基幹病院である横浜労災病院(港北区)、昭和大学横浜市北部病院(都筑区)、済生会横浜市東部病院(鶴見区)、横浜市立市民病院(保土ケ谷区)をはじめとする多くの医療機関と緊密に連絡を取りながら、日常診療以外にも港北区民の皆様のためにさまざまな事業をおこなっております。

ここでは、区民の皆様のために医師会が担っている事業の一端をご紹介いたします。

2015年4月に港北医療センターを設立しました。休日急患診療所、訪問看護ステーション、ケアマネジメントステーション、在宅医療相談室の4組織にて構成され、密な医療連携・情報共有を行っております。

医師会の活動

1. 夜間・休日医療への貢献

病気は待ってくれません。多くの医療機関が休診の夜間や休日、年末年始などに急病でお困りの患者さんのために、医師会ではさまざまな医療機関を用意しています。

港北区では、港北区休日急患診療所を運営し、医師会員が交替で出動しています。
診療科目は内科・小児科・耳鼻科(当番日のみ)で、すべての日曜、祝日の10時から16時まで診療をおこなっています。
担当医は「お知らせ」に毎月掲載いたします。

2. 在宅医療への貢献

日本の人口構成の高齢化にともなって、在宅医療の充実は避けて通れない課題です。
横浜市港北区医師会では、区民の皆様にご利用いただくために、訪問看護ステーションケアマネジメントステーション在宅医療相談室を設置、運営しています。詳しくはそれぞれのページをご覧ください。
また、港北区福祉保健センター、医師会、歯科医師会、薬剤師会、地域ケアプラザをはじめ、地域の在宅医療を担っているさまざまな方々が定期的に集まり、活発な議論や情報交換をおこなっています。

3. 災害医療への貢献

阪神淡路大震災や東日本大震災を通じて、災害時の医療体制の確保が大きな問題になっています。
横浜市でも、さまざまな大災害を想定して「横浜市防災計画」を策定しています。
医師会では、横浜市、港北区と幾度となく議論を重ね、災害時の医療供給についてできる限りの協力ができるよう体制を整えています。

港北区の医療救護隊参集拠点は次の2箇所です。この2箇所の医療救護隊参集拠点から地域防災拠点(29箇所)に巡回します

医療救護隊参集拠点地域防災拠点(29箇所)
巡回グループ(被災状況に応じ、グループ編成を変更する)

【本部】

①休日急患診療所(港北区医師会館MAP)

②日吉台中学校コミュニティスクール(MAP)

城郷小学校※小机小学校城郷中学校 
港北小学校篠原小学校篠原西小学校 
菊名小学校大豆戸小学校大綱小学校太尾小学校
師岡小学校大曽根小学校樽町中学校 
新吉田小学校 ※新羽小学校 ※新田小学校 
綱島東小学校 ※綱島小学校新田中学校 
日吉南小学校 ※日吉台小学校北綱島小学校矢上小学校
下田小学校箕輪小学校駒林小学校 
高田中学校 ※高田東小学校新吉田第二小学校 

※医療救護物品配置場所

大規模災害時には、医師会員はできる限り自院の診療が継続できるようつとめるとともに、必要に応じて上記の拠点に参集して、区民の皆様の診療にあたります。
このために、これらの拠点で定期的におこなわれる防災訓練にも、地域の皆様とともに参加しています。