一般社団法人

幻覚・妄想

事例一覧

プロポーズされた

▼事例提供者
居宅介護支援事業所 
ケアマネジャー

▼背景や生活状況、病状など
娘家族と同居。同居する半年程前に夫が他界している。自宅に閉じこもりがちな生活。

▼症状・BPSDに対して行った支援
認知症対応型通所介護の利用を開始した。スタッフが、本人の好きなテレビタレントのお面を作るなどの工夫をした。

▼結果(その後のご本人、介護者の状態)
お面を使わなくても継続利用につながり、笑顔で過ごす時間が増えた。

色々な物が見えて落ち着かない

▼事例提供者
グループホーム 
介護職

▼背景や生活状況、病状など
7年前より幻覚あり、レビー小体型認知症とうつ病と診断される。近くに住む息子が様子を見ながら支えていたが、認知症悪化で独居生活困難となりグループホーム入居となった。

▼症状・BPSDに対して行った支援
本人の希望にて家事の手伝いを行ってもらった。
幻覚や幻聴出現時は、否定せず寄り添った。

▼結果(その後のご本人、介護者の状態)
毎日、自ら決まった家事の手伝いを行い、楽しそうに生活している。

▼事例提供者
デイサービス 
介護職

▼背景や生活状況、病状など
独居である。娘が近所に住んでいるため、朝と夕の2回、食事を運んでもらっている。認知症と統合失調症がある。

▼症状・BPSDに対して行った支援
デイサービスでの作業や塗り絵などの活動を通して、他者との交流を図った。落ち着かない時は、スタッフが隣に座り、一緒に話をするようにした。

▼結果(その後のご本人、介護者の状態)
当初は、体操やレクリエーションの輪の中に入る事に拒否があり、離れたソファーで荷物を持ったまま見学していたが、徐々に慣れて参加している。その間、独り言や幻覚もなく過ごせている。

▼事例提供者
訪問看護ステーション 
看護師

▼背景や生活状況、病状など
息子と2人暮らし。息子は就労しているため、日中は1人になる。娘が週に2回泊まりに来て、身の回りの世話をしている。デイサービスは以前利用していたが、現在は本人が嫌がるため利用せず、ヘルパーを1~2回/日 ・訪問看護を1回/週利用している。室内は歩行器を使用し、身の回りのことは大体自分で行える。

▼症状・BPSDに対して行った支援
ケアマネジャーを通じて、家族(娘)を交えてカンファレンスを行い、夜間も含めてなるべく1人になる時間を作らないようにした。主治医へ相談し、薬物療法が開始された。ショートステイの日程を2~3日から1週間~10日間に期間を延長した。訪問時には本人の話を傾聴し、「あそこに人が居る」と言った場合、一緒にその場所まで行って誰もいない事を確かめた。

▼結果(その後のご本人、介護者の状態)
娘と一緒にいる時間を長くすることで安心し落ち着く様子もみられるようになった。幻覚が見えていても「これは私にしか見えない事なのよね」「怖くなくなった」と話している。ショートステイも慣れた事もあり、幻覚があっても落ち着いて過ごしている。

▼事例提供者
居宅介護支援事業所 
ケアマネジャー

▼背景や生活状況、病状など
長男夫婦と同居。要介護1。排泄・入浴・食事は自立しているが、物忘れや嫁に対する幻覚による暴言があるため、ケアマネジャーが家族より相談を受けていた。サービスを導入せずしばらく様子を見ていたところ、幻覚や意識消失が続いたため受診すると、レビー小体型認知症と診断された。

▼症状・BPSDに対して行った支援
レビー小体型認知症と診断されたことで、家族も症状を受容することができた。それに伴い、週4回のデイサービスを開始した。訪問時は傾聴の姿勢で関わった。

▼結果(その後のご本人、介護者の状態)
当初はサービスの受け入れを拒否していたが不安との思いが芽生え、デイサービスの導入・継続ができた。その後は「周りのみんながよくしてくれて楽しい、ありがたい」という言葉が聞かれるようになった。

自分の物を盗られた

▼事例提供者
訪問看護ステーション 
看護師

▼背景や生活状況、病状など
息子と2人暮らし。他に介護者はいない。

▼症状・BPSDに対して行った支援
本人に警察に電話した理由をゆっくり聴き、心配ない事を説明した。

▼結果(その後のご本人、介護者の状態)
ゆっくりと話をしたことで落ち着いた。今後の対応について息子やケアマネジャーと話し合いをすることができた。

▼事例提供者
訪問看護ステーション 
看護師

▼背景や生活状況、病状など
独居。日常生活動作は自立している。妄想があるため、医師からは家族の付き添いがないと薬を処方できないと言われているが、家族から受診に同行する協力は得られていない。

▼症状・BPSDに対して行った支援
ケアマネジャーに医師の意向を伝え、受診同行の支援を調整した。薬を処方してもらうことができ、薬はお薬カレンダーを使用し、確実に服用が行えるように介入した。

▼結果(その後のご本人、介護者の状態)
薬の飲み忘れはなく経過している。本人は、薬を飲み始めてから「余計な心配が少なくなった。」と話している。

▼事例提供者
小規模多機能型居宅介護
介護職

▼背景や生活状況、病状など
夫と2人暮らし。物盗られ妄想があり、他人の物でも自分の物だと強く言い、時に暴力をふるって奪うことがある。週1回で小規模多機能を泊まりで利用している。

▼症状・BPSDに対して行った支援
妄想が見られた際、落ち着いてもらうために、その場から少し離れて、本人の話を聞いた。相手の目をじっと見つめて、「味方ですよ」と本人が思えるように関わった。

▼結果(その後のご本人、介護者の状態)
落ち着くと笑顔になる。話し方も柔らかくなり鼻歌を歌う様子も見られた。

▼事例提供者
居宅介護支援事業所 
ケアマネジャー

▼背景や生活状況、病状など
有料老人ホーム入居。腰痛や膝痛があり、長い距離は歩けない。精神的にうつ傾向が強い。日常生活動作が低下傾向である。

▼症状・BPSDに対して行った支援
本人の体調や気分に合わせ、時間をずらして対応した。「お金や物がなくなった」の訴えがあった時は、ヘルパーが一緒に探した。

▼結果(その後のご本人、介護者の状態)
探していた物が見つかり、本人は安心した様子であった。「ありがとう」という言葉も聞かれた。

人の悪口をひたすら言う

▼事例提供者
理学療法士

▼背景や生活状況、病状など
独居。ヘルパーや訪問看護などが定期的に入っている。週1回息子夫婦が買物、料理などを行っている。

▼症状・BPSDに対して行った支援
本人が話す内容に「そうですね」と相槌をうちながら受けとめるように対応した。

▼結果(その後のご本人、介護者の状態)
同じ話を繰り返すが、本人はすっきりした様子。家族も同様の対応している。

事例一覧

認知症に関するとりくみ