物盗られ妄想があり、息子さんの外出中に「女が来て、私の物を盗って行った」という理由で警察に電話をした。
訪問時、浣腸をすることを伝えるが、「今、公園にいるのに、ズボンなんか脱げない」「刑務所にいる。こんなところで裸になるのか、できない」と拒否する。
体調によりリハビリ、入浴を拒否することがある。
「物がなくなった」「〇〇が盗っていった」など、妄想がみられることもある。
好きなテレビタレントに「結婚しようと言われた」と思い込み、1人でテレビ局まで行こうとして、警察やデイサービス事業所の送迎者に保護されることが数回あった。
幻覚・幻聴の内容について、具体的な言葉で話す。普段は穏やかな表情であるが、落ち着きがなく、ゆっくり座ることは少ない。
幻覚や独り言が多い。誰かが見えている様子で、ずっと話し続けることがある。
「知らない人がベッドの周りをウロウロして怖くて眠れない。傷病兵や白い袋をかぶせられた人がベッドに2人寝ていて、自分がベッドに眠れない」と言って、リビングの椅子でテレビを一晩中つけて眠っていた。時には「助けて」と大声を出しながら外に出てしまい、近所で救急車を呼ばれる騒動になった。幻覚は昼も見えており「和室に誰かがいるから」と落ち着けず、シャワー浴が出来ないことがあった。
「息子が薬を持って行ってしまう」「家を狙っている」との妄想がある。
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